聖アントニオ祭(Festas de Santo António)は、リスボンの守護聖人である「聖アントニオ」の命日(6月13日)を祝うお祭りです。
特に、命日の前夜である6月12日の夜がクライマックスとなり、リスボンの街全体が巨大なパーティー会場と化します。この祭りは、より大きな枠組みである「リスボン祭(Festas de Lisboa)」のハイライトでもあり、6月中は街の至る所がお祭りムードに包まれます。
伝統的な民衆行進がリベルダーデ通りを練り歩き、リスボン祭りの最高潮を迎える。また、市内の各地区では、夜通し16カ所で聖アントニオの日の結婚式や祭りも開催されます。
結婚式はリスボン大聖堂でTV中継も含めて実施され、美しいドレス、紳士的なスーツを見ることができます。


聖アントニオってどんな人?
リスボン生まれの聖人で、「縁結び」や「結婚」、「失くしものを見つける」聖人として世界中で親しまれています。そのため、お祭りにも恋愛や結婚に関連した風習が多く見られます。
炭火焼きイワシ (Sardinhas Assadas)
聖アントニオ祭のシンボルともいえるのが、炭火で焼いたイワシです。祭りの期間中、旧市街のアルファマ地区などを中心に、路地という路地からイワシを焼く香ばしい煙が立ち上ります。
- 食べ方: パンに焼きたてのイワシを乗せて、手で豪快に食べるのが現地流です。
- 雰囲気: ビールやサングリアを片手に、道端でイワシを頬張るのが祭りの醍醐味。街中が食欲をそそる香りと人々の熱気で満たされます。


2. マルシャス・ポプラレス (Marchas Populares)
6月12日の夜に行われる、祭りのメインイベントがこの盛大なパレードです。リスボン市内の各地区(バイロ)がチームを作り、豪華な衣装、オリジナルの歌、揃いの振り付けで練り歩き、その年のチャンピオンを目指して競い合います。
- 場所: リスボンのメインストリートであるリベルダーデ大通りで行われます。
- 見どころ: 各地区のプライドをかけたパフォーマンスは圧巻。きらびやかな衣装とエネルギッシュな踊りは、まるでリオのカーニバルのようです。
Summary
6月13日の夜にアルファマ地区におとづれてみましょう。
多くの場所で踊ったり、爆音の音楽が流れたり、イワシの匂いがしたり、リスボン祭りの最高潮を体験できます。
※ すごく人が多く、歩くのも精一杯になるので、気合を入れていきましょう!