企業の運用保守をやっていると、規模に応じてシステムやネットワークなどの停止が、大きな損害につながりかねないことがあります。
ただ死活監視はコストがかかったり手間がかかったりします。
そこで手軽に始めるのにおすすめは「Better Stack」です。

「Better Stack」は無料版 ( Free ) と従量課金版 ( Pay as you go ) がありますが、1サイトだけなら無料版で十分な機能があります。
無料版 ( Free ) と従量課金版 ( Pay as you go ) を比較
監視の精度
・無料版 – 最大3分ごとにチェック。
・従量課金版 – 最大30秒ごとにチェック。トラブルの発見スピードが大きく違います。
通知方法
・無料版 – メール通知のみ。
・従量課金版 – 電話・SMS・プッシュ通知・Webhook など多様で、インシデントが発生した時に素早く体制が作れます。
インシデント対応の体制
・無料版 – 履歴閲覧や通知は基本機能のみ。
・従量課金版 – オンコールやエスカレーションなど、誰がいつ対応できるのか明確にできるのでより自動化が進みます。
公式サイトの比較
より詳細はこちらを見てみてください。
他にも登録メンバーの数や、ステータスページ、ログ保持期間が異なります。

Better Stack でアカウント登録する
メールアドレスを入力して「Start for free」から登録します。

Check you inbox とでます。

メールへ通知がくるので、「Set up my account」をクリックします。

アカウント情報を入力していきます。

Uptime monitoringを選択します。ここでは死活監視を管理します。

integrationsもいろいろと選択できます。Slack連携だけ無料版に含まれます。

モニタリングするURLと、自分の電話番号を入力します。
Get a free test alertをクリックします。

Better Stack からテスト電話がかかってきます。

style を選択します。

チームでモニタリングする人はここから招待できます。
後からも追加できます。
フリー版の方は、最大10名まで追加できます。

プランを選択します。

Monitors から監視対象のURLをクリックすると、

モニターしているサイトの詳細情報が確認できます。

HTTP response status codes を監視してアラートを設定する。
Configure をクリックします。
[What to monitor]で「URL returns HTTP status other than」を選択します。
[Expected HTTP status codes]でモニタリングするHTTP statusを設定します。
今回の場合では、200, 301, 302を正常とし、それ以外が返ってきた時はアラートを表示するようにします。
基本的には200だけを正常とし、監視するのが良いと思います。

[On-call escalation]で「Email」を選択します。これにより、正常系以外が返ってきた時に、E-mailで通知が来ます。
ちなみに無料版はE-mailのみチェック可能です。

[Advanced settings]でRecovery period、Check frequencyを設定し、サイトをチェックする頻度を設定します。」

設定が完了したら「Save」して保存します。
2FAを設定する。
Settings -> Security -> Two-factor authentication へアクセスして、2FAを追加しておきましょう。

アラートを受信する
「Send test alert」ボタンをクリックして、テストを実施することができます。

すると、登録したメールアドレスに通知が届きます。

また、Slack連携をするとプッシュ通知も届くのでおすすめです。

実際には、サーバーを一時停止してみるなどしてテストを試すのが良いかと思います。
Summary
迅速な復旧が必要な場面でいつでも気づけるようにするためには通知が必要です。
「Better Stack」はその点、コストと設定の簡易さでおすすめです。
ちなみに僕はiPhoneの通知を全てOFF にしています。そのため、重要度が高くても通知が来ないわけですが、、、。
iPhoneのショートカットアプリを活用し、特定のタイトル・メールアドレスからメールを受信した際にアラートを鳴らすことできるので、こちらの記事も見てみてください。
