ポルトガルのリスボンでは、地下鉄をメトロと呼び運営している会社と、バス・トラムを運営する会社の2つが存在している。(鉄道はまた別の会社)
Metro Lisboa がメトロを運営し、Carris がバス・トラムを運営している。
この二つは微妙に乗り方が違うので、それぞれ書いていこうと思う。
ちなみに僕はポルトガルに来てから調べたわけですが、乗る人たちの行動や仕草を観察して「こう乗るのか!?」を試しました。それはそれで楽しく、人と関わるきっかけにもなりました。
楽しみをとっておきたい方は、ソッと別のページへ行くことをお勧めします。
クレジットカードさえあれば乗車できる!
実は2024年11月から、バス、トラム、リスボン市内の3つのエレベーターを含むすべての認証機で、物理的または仮想的な「非接触型」カードを使って直接乗車料金を支払うことが可能になったと説明しています。(メトロはもともとクレジットカードで乗車ができていた。)
つまり、クレジットカードさえあれば、リスボンを走るバス・トラム・メトロが乗れちゃうということです!
短期の旅行者や、数回の移動だけならクレジットカードで決済した方が楽です。
ちなみにスマホに登録しているクレジットカードも使えます。
でもクレジットカードは割増料金になる
少し割増料金になるので、気にする方は後述する方法で購入してみてください。
注意!クレジットカードの対応種類
クレジットカード会社には注意が必要です。
Metroは、Visa、Master、Indra、Cybersource、Littlepay、Unicreが使用でき( https://www.metrolisboa.pt/en/ride-on-metro-lisboa-with-contactless-payment-card )、Carrisは、Visa、Master、MBが使えると言った点です。
Visa、Masterを持っていれば安心ですが、日本でよく使われているJCBカードはポルトガルを含め、ヨーロッパでは使えないことが多いので、ご自身のクレジットカードは事前に確認しておきましょう。
バス乗車・降車の方法
バスの乗車方法から見てみましょう。日本との違いは停車の意思表示をすることくらいだと思います。
バスの乗車
まず、バスを止めるところからです。(ぇ)
ポルトガルのバスは「乗ります」の意思表示をしないと止まってくれません。
止まって欲しいバスが来た時に、手を横に上げて人差し指を立てるのが通例となっています。こんな感じ。
バス前方の入り口ドアから乗車します。
ポルトガルのバスは前払い制度です。
乗車したら、決済端末にカードをくっつけます。このタイミングで決済が行われます。
なお、現金で乗車も可能らしいのですが、今まで見たことがないので、あまり一般的ではないのだと思います。
ここの部分にタッチ。
ピコン、という音と同時に画面に緑チェックが入ればOK。あとは好きな椅子に座りましょう。
ちなみにこの部分をタッチすると、乗車人数を変更できます。
複数人で乗車してまとめて決済したい時は、ここをタッチして人数変更の上、カード決済すると便利です。
バスの降車
手すりなどについている「STOP」を押します。
すると、小さな音がなったり、バス前方にある電光掲示板に「STOP」の文字が表示されます。
降りる時は、バスの中央にあるドアから降車します。
おつかれさまでした!
バス乗車時の注意点
バスは乗ったらすぐに出発します。日本だと乗った人が席に座るまで待ちますが、ポルトガルは待ちません。
そしてみんなもそれが当たり前と言った感じです。
そのため、乗ったらすぐ席に座るか、手すりに捕まれるようにしましょう。特にリスボンは道路に凹凸があったり、坂だったりするので、バランスを崩しやすいです。
料金はどれくらい?
クレジットカードとnaveganteを使う方法で、少し乗車料金に差があります。
クレジットカードはnaveganteに比べて、少し割高になってる、と言った感じです。
クレジットカードは、バス1回の乗車につき2.1€、トラム1回の乗車につき3.1€です。
naveganteのZapping(チャージ)は、バス・トラム1回の乗車につき、1.61€です。さらに重要なのが、Carrisの運営するバス、トラムならどのルートでも1時間有効です。つまり、最初のバスの入場確認から、最後のバスの入場確認まで1時間以内なら、1回の支払いだけでOKということです。
たくさん乗り換えする人や、1時間以内の往復などであればnaveganteが料金的にかなり良いです。
旅行者で、ちょっとしたお金は気にせず乗れればOKという方は、クレジットカードを使っていきましょう。
チケットの詳細はCarris公式サイトをご覧ください。
メトロ乗車・降車の方法
メトロはリスボン全体に張り巡らされており、かなり便利に利用できます。
空港からの移動も、車以外ならメトロが便利です。メトロマップを見ておくとなんとなく地理がわかるかもしれません。
さて、メトロは地下鉄の乗車方法はとてもシンプル。日本と同じように改札を潜るだけです。
メトロの乗車
メトロは、赤いMマークがあるところが入り口になります。目印にして進みましょう。
リスボンのメトロは日本と同じようにゲートがあります。ここでクレジットカードやnaveganteをタッチすると改札が開いて進みます。
注意点は、ちょっと待つ…ということです。カードをつけて認証するまでに少し時間がかかるのでグッと待ちましょう。
あとは来た電車に乗るだけです。
メトロの降車
降りる時も同様にゲートを通過する必要があります。
乗車時と同じようにカードをタッチするだけです。
料金はどれくらい?
クレジットカードは1回の乗車につき、1.8€でメトロ全体を利用できるようになっています。
naveganteは1回の乗車につき、1.61€でメトロ全体を利用できるようになっています。
また、クレジットカードもnaveganteも個別カードなので一度に複数の人が利用することはできません。
チケットの詳細はmetor公式サイトをご覧ください。
naveganteを購入する
少しでも安く乗りたいなら、naveganteのザッピングがおすすめ。(プリペイド式のカード)
クレジットカード決済だと、少し割り増しになるし、短い時間でのバス・トラム乗り換え料金も別途とられるのでお金がかかります。
ここで購入することができます。
左下で言語を切り替えて、画面の「Tap Start」を押す。
Zapping(Prepaid)を押す。
Zappingしたい金額を選択すると、決済画面になる。
0.5€追加されているのはカードの新規作成料金が追加されてるためです。
右下の「Card」をクリックしてクレジットカード決算しましょう。
もしかすると次のタイミングで番号を求められるかもしれないですが、スキップしましょう。これはポルトガルに住む人用の納税者番号の入力のことです。
スキップ後は、右下にある「Payment With Bnak Card」箇所の画面が切り替わるので、クレジットカードを近づけてタッチ決済すれば、完了です。
少し待つと、下からレシートとnaveganteが発行されます。
ちなみに、見た目は違えどこちらの機種でも同じことができます。
naveganteのzapping(チャージ)方法
チャージするためには、まず初めに中央部分にある箇所にnaveganteカードを置きます。
ここ。
カードを置くと、自動的に画面が切り替わるので、チャージしたい金額を選択して決済すればOKです。
Summary
リスボンを観光したい方は、リスボアカードが一番良いかもしれません。24h〜72hのレンジで51箇所の観光チケットと交通費をまとめて購入することができます。
ただ、ポルトガルはストライキも不定期にあるので、そこまで回らない・行きたいところに行きたい、というタイプの方はクレジットカード決済がお勧めです。
naveganteは安く便利ですが、zappingで残った分は出金できないですからね。(次のカードへ繰越なら可能)
では、素敵なリスボンライフを!