ヘッドレスCMSを導入しているクライアントがいた。Saasで構築されてるので便利なのだが、一方で困ることが起きているのでまとめてみた。
どんな事が起きているのか?
最近、ヘッドレスCMSのサービス料金改訂やサービス停止が続いていた。
有名なヘッドレスCMS「microCMS」では料金プランの価格改訂が行われた。使っている人にとってはかなり致命的なダメージになり得る件だと思う。
資金力のある企業はまだ大丈夫かもしれない。でも、スタートアップや個人事業主の人にとっては死活問題になりえる話だ。
https://blog.microcms.io/pricing-update-2025-06

僕も使わせてもらってたヘッドレスCMS「Newt」。なんと、サービスが終了しました(泣)
ヘッドレスCMSは柔軟性と将来性のある開発の選択肢を求めてるからこそ選択しましたが、終了となるのは寂しいです。
実際に、データのコンバートが大変だったり、UIどうしようと考えたりします。こう考えると初期コストはかかりますが、WordPressなどで独自実装した方が良いのかもしれません。
ただNewtはありがたいことに、期間が1年以上あることと、データの抽出や対策をまとめてくれています。感謝しかない。
https://www.newt.so/notice/newt-close

Saasサービスを導入するメリット・デメリット
改めてSaasサービスのメリット・デメリットを書き出しておく。
ヘッドレスCMSのメリット
- 柔軟なフロントエンド設計が可能
HTML/CSS/JavaScriptなど、自由な技術スタックでサイトやアプリを構築可能。 - 複数チャネルにコンテンツ配信ができる
Webサイト、スマホアプリ、デジタルサイネージなど、1つのCMSから配信可能。 - 開発スピードが向上
フロントエンドとバックエンドが分離しているため、同時並行で作業できる。 - スケーラビリティが高い
APIベースなので、大規模なアクセスや機能拡張にも対応しやすい。 - クラウド型SaaSなら保守が不要
セキュリティ管理・アップデート・サーバー管理などはベンダー側で対応される。 - マルチサイト管理がしやすい
コンテンツを一元管理でき、各サイトごとにデザインだけ変更する運用も可能。
ヘッドレスCMSのデメリット
- エンジニアのスキルが必要
APIの操作やフロントエンド開発の知識がないと運用が難しい。 - ノーコード運用が難しい
WordPressのように管理画面だけでページ作成・編集することは基本できない。 - ランニングコストがかかる
SaaS型ヘッドレスCMSは月額制が多く、長期的に見ると費用がかさむ可能性。 - サービス依存リスクがある
提供元の仕様変更・サービス停止・料金改定などの影響を受ける可能性。
Newtは商用プランでも無料で使えたのが大きかったです。柔軟性という意味で選定しましたが、スタートアップ系のサービスは終了した時のことも考慮しつつ選定すべきでした(検討する時間も取れないスケジュールだったのはなんとかすべきでした。)
Summary
スタートアップ系のサービスは、個人でクライアントに導入している場合、サービスが停止する可能性も考慮するとかなり難しい課題が残る。今後、Saasを使う時は、もしサービスが停止したら…も考慮して検討する必要がありそうだ。